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2008年9月 7日

昆布と豚肉

0907-01_9-7IMG_0969.jpg今日、初物生コンブ(と書いてあった)が食卓にあがった。コンブと豚肉。
沖縄では、この2つの相性がばっちり!という事で、昔から、お祝いの料理等で欠不可欠。コンブと言えば、思い出すのは「豚つぶし」のシーン。
お祝いに欠かせない「豚料理」。
自分たちでつぶして、料理する風習が、沖縄には残っている。
早朝、買ってきた豚を男達がつぶすのだ。
魚と違って、豚の悲鳴は大きく響き渡り、その声が耳から離れない。
絞めた後には、火を当て、皮を剥がし、皆で解体する。
女性達は、その傍らで、豚肉とあわせる昆布を水で戻したり、結んでカットし、鍋に入れる準備をする。子供達はそれを見ながら手伝いする。

「大切な命をいただく」訳で、神人や司(沖縄の島々によって呼び名が異なる)といった神と交信できるオバァ達がまずは神に祈りを捧げる。こんなシーンが日常にあり、また老人が身近に存在し「死」が隣にあるので「命」について考える機会が多い。

「私たちは、様々な命をいただいて生きている」当たり前で大切な事。
その機会に触れられる「沖縄」に感謝している。

沖縄で見聞き、体験してきたことが、日常の様々な事とリンクし、私の心身が本当の意味で吸収していく、、、、そんな気がしてならない。

むか〜し、知り合いに「体験がすべて、なんて言ってたら、体がいくつあっても足りない!」って言われた事があるけれど、、、、やっぱり体験する事が一番大切なんじゃないかなぁ。もちろん、知識があった方が、さらに効果大!!!だから、勉強する事は大事だけれどね!(そして、それをどう活かすかが、もっと大切だね。)

自分の思うように動く、、、いやいや、頭で考えるより直感のままに動くしなやかな体を作る事。そして、そういった機会を作ってあげる事。
子供にも大人にも一番必要な事なんじゃないかなぁ〜。
そういった意味では、私は非常に幸せ者だ。これからも、そうやって生き続けたいと思う。

昆布を噛み締めながら、そんな事を考えた。

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コメント(3)

今日近くの牧場で、育てていた子羊を一頭つぶして、丸焼きをお客さんに振舞う行事がありました。「食べる」ことは命を頂く事なんだよな~と改めて感じていたところでした。今日の写真を見ていたら、命を頂くことは特別な行事ではなく、日常の事なんだと・・動物も植物もその命は太陽や雲や雨や沢山の恩恵の下に生きていて、その恵みを授かって今の自分は育っているんだと思うと感謝しなければならないですね。
千佳さんありがとうございます!

ビックリ、ビックリ!! 食品売り場のきれいにパック詰めされたお肉からは想像できない光景。我々、毎日、沢山な、貴重な命を頂いてるんですね。感謝しつつ食べること!!明日の活力として、美味しく、きれいに全部頂くこと、決して無駄にしないことですね!!改めて、”感謝”の言葉を思い出させる光景です。

実にいい記事でした。
「ご馳走様」の「ちそう」とは仏教の世界で「千走」という意味。
口に入るまで、千の人が走る、つまり千の手間がかかっているという意味である。
それを思い出し、ついついコメント。

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このページは、古谷千佳子が2008年9月 7日 02:48に書いたブログ記事です。

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