« イメトレ | ホーム | フォト&エッセイ「潮だまり」 連載始まります! »

2011年4月11日

唐代宮廷茶道

b-P1020664.jpg日本茶を始め,中国茶について,全く無知な私が、ご縁あって「唐代宮廷茶道の再現」の撮影をさせていただくことになった。
不慣れなリゾートホテルにて、本日撮影終了。

中国茶道陸羽の会代表、赤嶺文弥及先生が,棚橋篁峰(たなはし こうほう)先生をお招きして,唐の時代の宮廷茶器とその時代の製法で作り上げた茶葉を使い,その時代の茶道手順で,唐代宮廷茶道が再現されました。

棚原先生のお話はおもしろく、わかりやすく、「科学的に美味しくできるというものでない。思いを無視してはダメ」という所がとても頭に残りました。
レシピなどで数値的なものを単純に捉えようとしてもダメ。
結局は、その時の手順を追ってみないとわからないのだ、と。

当時だって,色んな結果がでた筈。
ご縁あって形になった答えの1つが,今日にまで受け継がれ、そこから広がっていった。
その元を辿り,再現しようとする試みが大切であり、答えだけを簡単に手に入れようとしても,それは単純に形をまねるだけ。

「まね」も必要な道のりでしょうが、その原点を巡る旅が必要なんだろうと、、、、

すっごく、うちあたいする言葉ばかりで,伝えようとすると、あれっ?できない。
消化できてないから,言葉という形に出来ないのですが、
あぁ、そうか〜という言葉を沢山いただけました。

カメラマンなので,先生の話を聞きにいったのではないのですが、
目は被写体の姿を,耳は先生の言葉を追い続けた,数時間。
たのしかった〜!!!

再現する事は,それ(今回なら茶道)に関わるすべての人々のルーツを探る手がかりとなるんだと思いました。

茶道について、ブログでお伝えできる事は、あまり無いのですが、やはり何事も、「思い」が大切で。
科学的に立証するだけでは、答えでないという事、、、
原点から、そこ(今日)へたどり着いた道筋を追う事で見えてくる事、そんな話をしたかったのですが、先生の様にスパンと、まだお話できないです。

きっと、どんな世界にも共通することなんですが。

宮廷茶道という特別な形で、それは残っていますが、結局は人は自然が無いと生きられない、自然を感じるためにいろんな方法をとるのでしょうね。

それを閉鎖された空間(建物の中、室内)で、身体の部分的な所(嗅覚や味覚?)を通して心身で感じるって、すごく高度だと思います。
(やったことないので、わかりませんが)

私は、やっぱり皮膚感覚がスイッチだな。
だから、潜りなんだと思う。

***
ブログフォト 14の純銀製茶器のひとつ。
1987年に法門寺(中国)で発掘された宮廷茶器を分析し復元した14の純銀製茶器を用い、古式にのっとり陸羽茶道を忠実に再現しました。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.chikakofuruya.com/mt-tb.cgi/18

コメントする

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて

このブログ記事について

このページは、古谷千佳子が2011年4月11日 00:12に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「イメトレ」です。

次のブログ記事は「フォト&エッセイ「潮だまり」 連載始まります!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。