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2011年6月16日

取材する人、される人

b-0616-P1030282.jpg 普段写真家として、海人やその家族などを取材する側の私だが、時々、取材される側(被写体)になるようにもなってきた。
なかなか人の撮影現場を見る事が無いので(アシスタント時代くらいしか、まず見れない),良い勉強になる。
(だから、カメラマン同士はちょっと困るようです。笑)
私の場合、カメラマンとして相手の写真を撮るだけでなく、言葉で伝えることも多く、ライター的な仕事も同時に行う。
被写体が、何を言おうとしているのか、何を思っているのか、何を伝えたいのか・・・

生活環境も価値観も違う人達から引き出すのは、難しい。
引き出した後、それを出力する際には、必ず、私の主観が入ってしまう。

でも、だけれども、被写体となってくれた人、それに関わった人達が、喜んでくれるものにしたいと強く願う。

できるだけ、先入観を無くして、素直に感じる心を失わないように、ニュートラルでいられるように・・・

だから、クライアントがいると難しい。
締め切りが近いと、やりきれない。
海人の場合、特に、海や自然がだめ(今日は海には入れないよ)と言ったら、それまで。
自然の中での撮影や仕事は、人間が決めることが出来ないのだ。


まぁ~そんなこんなで,あちこちぶつかりながら、今の仕事スタイルが出来上がってきた。
決してスマートに生きてきていない。
もう、でこぼこ、傷だらけ。
でも、だからこそ、生きている実感が湧いてくる。
自分の生き方は、人には勧められないが、私は好きだし、これしかできない。

取材されると、様々な摩擦から、いろんなことを考えたりする機会をいただける。
感謝。

ようするに、摩擦が無いと、気がつけないのだ。
だから、私は、島々を往来するんだと思う。1カ所にいては、気がつけないタイプの人間だから。

近くにいる人は、疲れてしまうらしい。
今は、息子。そんな私の姿を、彼はどのように見ているのか、見てくれるのか。

いつまでも、いつまでも、側にいてほしい。
けれど、離れる日は遠くないのかな。
色んな覚悟が必要なのが人生だな。きっと。


****ブログフォト「はじめてのおつかい」
この日から、もう1ヶ月半経っちゃうかな?あっという間に時は過ぎる・・

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コメント(1)

おはよ~

そうですよね。 あまりにも今の社会は、いや 都会は いや 内地は
自然観がなさすぎる。
もちろん 八重山と東京辺りにくる台風は、そりゃ~大人と赤ちゃんくらいの差があるが、 ち~~~っとも 怖がらない。
不思議だった。
すべてが、何があろうと 会社・仕事が優先、、、、、

昨日、テレビで津波に押し流された車に乗っていた会社員のビデオカメラの映像が復元されていた。(水没したビデオ)
その中で彼は、大きな地震で何かあるかも?とは感じていたらしいが、周りの人や車が普通どうりに走っていたので逃げず、港近くのお得意さんに向かっていった。
と言っていました。 
人間本位の生活なんだな~  と つくづく思った。

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このページは、古谷千佳子が2011年6月16日 17:26に書いたブログ記事です。

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