« キラキラビーチ | ホーム | 本日の那覇 〜スナップ »

2011年11月18日

初デート

b-DSC_0115.jpg
実は私、実家を飛び出して(って、十何年っ?!)から、いわゆるデートというものをしたことがない。(苦笑)
仕事の延長だったり、現場であったり、とか、
仕事と切り離した時間、というものが、ほとんど(全く?)無かった。

息子も、いつも、仕事先に連れ回し、
「いろんな所へ行けていいね~」とか、言われたりもするが、
本人はそうでもないらしく、「また、鳥羽に行くけど、一緒に来る?」と聞くと、はっきり「行かない。沖縄で待ってる」と・・・

私は、仕事を終えた後、寝顔だけでも、顔を見れるのが幸せなんだが、
仕事先に着いて行っても、日中(?ほとんど)会えないし、遊んでもらえるわけでないのをすでに知ってしまった息子は、はっきり自己主張できる歳になってしまった。(3歳だけど)

トホホ・・・

またまた忙しくなるから、と、
息子と初デート。
b-DSC_0034.jpg
なんでも、自分でやることが好きだった、過去の私は、助手席に乗るのが嫌で嫌で、運転したがっていたが、
日々仕事&育児で疲れぎみの私には、片道100キロ弱の運転より、助手席に乗りたいな~と。
初めてそんなことを思いつつ、本部町の美ら海水族館へ。

息子にとって、うまれてはじめての、水族館。
何度か、そこまで足を運んだが、水族館に入る前の公園やら、イルカショーで十分楽しんでくれていたので、入ったことがなかった。

でも、今回は、どうしてもジンベイザメを見て欲しくて、入館。

ジンベイザメは、かつて、漁協が経営するダイビングショップに務めていた時に、世話をしたことのある生き物。
海中に張った、大きな生簀の中のジンベイザメに、冷凍のオキアミを自ら潜って、食べさせるのが、仕事だった。

その大きさに圧巻され、「私がジンベイだったら、まず、生簀に入れられてすぐ、ノイローゼで死んじゃうだろうな」とか、思いながら、オキアミをやっていた。
だって、地球の裏側までも、泳いでしまう海の生き物にとって、数百?メートルという生簀としたら大きな網であっても、狭すぎるだろう・・・と。

息苦しくて、魚の眼が怖くて、幼少時代には、水族館が嫌いだった、私。

それが面白いところだな、と思えたのは、「アクアマリンふくしま」との出会いだったが、その水族館は、震災以降の被害で、大変なことになっている。その復興を願うばかりだが・・・

なんでも、見るだけでは事足りなかった、私だから、水族館より、海中を選んだ。
海中を全身で感じられる「ダイビング」を選び、さらには、道具を必要としない「素潜り」の世界にはまっていった。

いつも、上ばかり目指し、自分よりできる人たちを追いかけ続け、仕事も私事も、すべて、海、そして写真となり、そうなると、覚えることもいっぱいで、その世界意外に興味を持つ必要もなかったし、あれこれできない不器用さが加担して、余計に、自分の興味以外のものから離れていった。

けれども、自分より大切だと思う人(息子)と出会い、まだ海に潜ることのできない息子に、その世界をちょっとでも見てもらいたいな~と思った時、「水族館」だった。

しかし、人間というものは、それぞれ、ほんとに、視点の違うイキモノのようで・・・

「あの人は、何処から入ったの?」(水槽を潜っているダイバーが、何処から入ったのか?)
なんでずっと、アップップできるのか?(潜っていられるのか?)
厚いアクリルの真横から、それを見ている息子には、不思議でならないらしく、横から下から、入り口を探している。

b-DSC_0219.jpg
ジャンプしたイルカを見て、すごいっ!すごいっ!と単純に喜んでいる私の隣で、
「どうして、水がジャブジャブなるのか?(ジャンプした後、遅れて、水槽から水が大量に飛び出すのか」

そんなことばかり質問してくる。

日々思うのだが、船に乗って海に出ても、海の色やイキモノ、波の感覚を楽しんだりするのではなく、どうやって舟が走るのか、エンジンが回るのか、かじを取るのか、スロットルを回すのか、とか、どうして、こんなにも見ているところ、感じるものが違うんだろう、って。

感覚人間の私には、もう、信じられない。
面白いけれどね。

興味の対象が、真逆にあるようなので、私は、すごく刺激的だが、私が教えられることって、何だろうな~とか、時々思ってしまう。

自分の興味の先しか見て来なかった私だから、私の視野を広げてくれるルールーが一緒なら、私の知らない沖縄をもっともっとしれそうで、楽しみも倍増!

十数年暮らしながら、未だ、漁港&海辺しか知らないから。(笑)

b-P1030772.jpg
息子が、私の元を飛び出すその時まで(最低でも、十年はあるでしょう?と思いたい)、刺激的でいられそうだね。(笑)

この夏、集中的に撮影した、県外海女の世界が、沖縄の海への強い引力ともなっている。

往来すること。
移動すること。
外を見ようとすること。

作用と反作用。
自分を決め付けない。
壊れることを恐れない。

自分の直感を信じ、
他者への愛を忘れずに、
自分を信じ、進むこと。

その時その時を大切に。
離れることを恐れずに、
精一杯やっている姿を見てもらうしか無い。
好きなことを、仕事にできていることに感謝し、その喜びを感じてもらうしか無い。

さてさて、明日も、がんばろう~!

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.chikakofuruya.com/mt-tb.cgi/1399

コメントする

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて

このブログ記事について

このページは、古谷千佳子が2011年11月18日 17:17に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「キラキラビーチ 」です。

次のブログ記事は「本日の那覇 〜スナップ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。