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2011年11月 1日

日本列島海女さん大集合!

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先週末、三重県鳥羽市で、日本列島と韓国済州島の海女が集まる「海女サミット2011」が、開催された。

海女がいるのは日本と済州島のみ。
日本に18県いるうちの13市町と、済州島からの海女が、大集合!

この夏の海女撮影は、このサミット開催に合わせた写真展示(鳥羽市海の博物館)用のものだったのだが・・・ほんとうに貴重な体験をさせていただいた。

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10年ほど前から海女に非常に興味を持ち始め、時々、志摩地区を訪れ撮影。
3年前の第1回海女サミットの情報を入手し、参加。
1年前に、東京で開催された、海の博物館石原館長の講演を聞きに行き、館長と名刺交換した時から、直接的なコンタクトを取らせていただけるようになり、10年以上海人を撮影している写真家、ということで海女撮影を依頼されるに至った。

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「思いは通ずる」

これが私の人生論?だが、
思いは行動を起こさせるので、自然につながっていく、というだけで、
決して思っているだけで繋がる、ということではない。
(私の場合は、すべて感情からの行動。笑。「思い」なくして何も始まらない。感情がすべてです。笑)

・・・で、今回海女サミットに訪れ、

「文化フォーラム」
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「アワビの稚貝放流」
「懇親会」
「海女サミット」

と、参加させていただいたが、いやはや、女性のパワーに圧倒された。

皆、明るく賑やかで、華やかだ!
海(水面移動中)でさえも、笑い声が聞こえてくる。

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全国海女からの報告では
「磯焼け」「減少する海の資源」「後継者不足」「高齢化」などがあげられたが、

海女が採取しているのは、自然の海の生態系が生み出す動植物。
海女文化を守ることは、海の自然環境を守ることにもつながっていく。
伝統的なやり方を現代的に進化させ、海辺漁村、沿岸漁村再生の「海女モデル」を作っていきたい。それは、日本の地域再生のモデルになるであろう、という海の博物館石原館長の言葉が耳から離れない。

実際に海女と海に潜り、彼女たちと海女小屋で話し、色々なのを見聞き、体験して、まさに私もそう思ったから。

大きな魚群を追い求め、海を駆け巡り、一定場所に留まることのできない男たちにはできないこと、それは「守り育てる」ということ。
命を生み出し、守り育てる。
地先の海に日々潜り、詳細な変化を目のあたりにしているのは、海女たちである。

畑、家事、育児、祭司、仏事、、、、

漁村社会の「要」となっている彼女たちは、潜る以外の多くのこともこなしている。
今「女性の時代」と言われているが、競争から勝ち取った女性社会でなく、自然と寄り添って生きている、自然な女性社会こそ、これから本当に必要な力ではないかと、日々感じている。

私自身が、男に負けまいと力んで生きてきたからこそ、余計に感じているのかもしれない。

静と動を内に秘めた本当の強さとは?

まだまだ、吸収&消化しきれないことばかり。

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「海辺の暮らし」

とても深く広く、私達日本人に必要なことが、すべてここから見つけられるような気がする。

いつも「ココからがスタート」の私だが、静かに始まっているスタートは、私の永遠のテーマ。

このサミットで、あらためて感じた。
素晴らしい人間、地域社会はまだまだある!と。

私の再スタートとしての、1冊のカタチ。
2012年度カレンダーも、よろしくです!

限定100部の、新しい表現を追求してに製作した3ヶ月カレンダーの仕上がりは、バッチリです!!!(15ヶ月カレンダーは、3ヶ月+12ヶ月の2冊セットです!)
この路線で、冊子も作っちゃおう~!と本気で企画中。

撮ること、表に出す(カタチにする)ことも、バランスよくやることの意味も、今回カレンダー制作で再確認できました。
海女さんを見習って、トータル的にやっていかないと!って、思ってます!

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このページは、古谷千佳子が2011年11月 1日 18:47に書いたブログ記事です。

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