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2016年6月 7日

①開けられない写真集 ②販売終了まじか ③パトロン様大募集

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言いたいこといっぱい、長いです。徒然なるままに。


過去に撮影した膨大なモノクロ写真
及びカラーポジ&ネガ&デジタルデータ。

まとめなければ、と思いつつ、目の前の撮影に駆けずり回り、
そして今は日々の育児との両立で精一杯で、
どうやっても「まとめる時間」を作れない。

そうもこうもしている間に、
とある写真集が発行されてしまった。

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そう、あの大先生、中村征夫先生の「遥かなるグルクン」。
私も相当な思い入れで、
その「伝統漁」を過去数年間にわたり撮影したが、
道半ばにて、シングルマザーになってしまい、
その世界は、小休止(?)。


幼少時より、男女だった、私は、
「なんで女に生まれてきてしまったのであろうか?」と
男に憧れを抱き、そしてなれない私を悔やみ、
(当時、まだ)男性中心の漁業や写真に飛び込み、
撮影を続けた。

・・・その壁は超えるのではなく、
受け入れなければならないのだと、
海人のお母様(オバァ)たちに、
様々な口調で伝えられてきたけれど、
なかなかそれを飲み込むことはできず、
「もぐる女」の世界にシフトした。

最初は、海女さんの「潜水能力」にばかりに
目(気持ちが)が囚われていたけれど、
次第に「そうでないところ」も、
非常に大切なんだ、って思うようになっている。

いやいや、そうでないところがあるからこそ、
「海女」なんだって。

それは、これまでまとめあげようとしてきた
「技」や「職人的強さ」とは少々違っていて、
一見、パッとしない。

「潜るシーン」に特化させるほうがある意味、      
楽かもしれないが「そうじゃない」と
不器用な私との葛藤が今なお続いている。

それらをどうやって表現したら良いのか、
日々悩みながら進んでいる。
(落ち着くことをせず、もがき続ける。
実は、これが、私なんだな・・・って、最近しみじみ思う。
持久戦です。)


そうもこうもしているうちに
出版された、征夫先生の写真集。

すっごく見たいけれど、なんか見れない。
さすがに、大先生すぎて、
悔しいとか嫉妬とか、そんなチープな感情は
沸き起こりはしませんが、
なんとも言えない気持ちです。

私はこの先、この「愛おしい写真たち」を
どのようにまとめることができるのであろうか?

ふぅ〜っと、ため息。



一昨日、「今すぐ行くよ」と息子と待ち合わせしたのに、
45分以上待たされ・・・・。

ジュンク堂店内、「来ない!来ない!来ない!」と
待たされても、
涼しいからまだ沸騰しないものの、怒り上昇。

ふぅ〜っ・・・と本棚に目をやると、
平積みされていた「遥かなるグルクン」。

あぁ・・・

待たされ時間に立ち読みして、衝動的に、
レジに並んでしまったけれど、
お財布からっぽ。www
クレジットで、ついに買ってしまいました。

でも、まだ、ビニール袋を開けることができません。www
(今なら返却可能か?www)



知っているオジィたちの真剣な眼差し、所作、
魚群を追い込むときに、海中に響き渡る音、
写真からグイグイ感じられてしまう。

何を怖がっているのか!!!

・・・って、本当のところ、恐れ多くて開けられないのと、
じっくり拝見する時間も作れないほど、
貧乏暇なし、なんですがね。www

開けずとも、私の宝物です。

・・・とか言っているうちに、
なんか、無性にやりたくなってきた。

この秋には、沖縄本島で、
人前で話をしないとならない仕事があるので、
それ絡みで、
2000年頃夢中で撮影していた、モノクロ系素潜り写真、
ちょこっとまとめる機会作ろうかな。
お金、時間、大丈夫かな?
でも、やりたい!!!

そうだ、私はそもそも、穏やかな人間ではなかったのだ。w
母になろうとも、本質は変わらない。


命燃やすぜ!

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さてさて、私の写真集はと申しますと、
3月末に「海女振興協議会」から出版された「志摩半島の海女」のネット販売もそろそろ終了です。


6月いっぱいで委託販売清算いたしますので、
私の手元から離れてしまいます。

その後も、三重県鳥羽市の「海の博物館」で購入できると思いますが、
そちらでは、多分ネット販売などされないと思います。
(直接お願いしたら、対応してくれるか否か、わかりません。。。。すみません)

編集やデザインはお任せでしたので、
私の思うところの写真集とは違った形ですが、
とにかく写真がたくさん載っています。。。。w

志摩半島の海女さんを世界にアピールするために作られたもので、
3ヶ国語でキャプション書かれています。

志摩半島に、約28ある、海女集落。
今日はあっちが口開けか、こっちはダメか、と車で駆け巡り、
同じ市内でも、陸の景観も違えば、海中も違う。
そんなことを感じながら、とにかくあちこち駆け巡りました。

めくるたびに、全国の海女撮影を終えた時、どんな写真集を作りたいかが、具体的に頭の中に描かれていきます。
全てがステップとなり、すぐに過去になってしまうけれど、大切な時間の集積です。



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あと数冊ございますので、
欲しいという方がいらっしゃいましたら、以下のサイトへ、6月中にお申し出下さいませ。ませ。





****************
また、この夏も「全国の海女撮影」を進めるため、
ただいまクラウドファンディングにて、パトロン様大募集中です。




リターンの中に、この写真集もございます。

是非是非ご協力、ご支援のほどどうかお願い申し上げます!!!

まずは、全国の海女を取材し
次には、自分のこだわり、ベストチョイスでまとめた写真集を作りたいです!!!


「潜るだけが海女ではない!!!」もちろん「潜りあってこそ、海女だけど」

これ、なんとか、形にしたいです!!!
これこそ、これからの世界を生き抜くために必要な「術」そして「環境」だと思っています。


どうか宜しくお願い申し上げます!!!

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このページは、古谷千佳子が2016年6月 7日 10:37に書いたブログ記事です。

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