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2016年6月21日
琉球かきだみし
昔、沖縄の武士(空手家)たちが、
まだ大会などの腕試しの場がない時代に、
無作為に強いと互いに認め合った者同士が、
暗黙のルールのもとで、道場外で腕試しを行ったとされる、
その立ち合いのことを
「カキダミシ(掛け試し)」と言うそうで・・・。
ヤマトに渡った空手でなく、その流れの元にある、
実際に当てる空手「実践空手」の大会が、
日曜日に宜野湾市で開かれました。
「実践空手」実は初めてこの目で見たのですが・・・
子供や女性は、ヘッドギアを付けていましたが、
男性軍は、何もつけず、
流血もあり、すごい痛そう・・・
私は「空手の形」と「古武道(サイ)」で出場。
古武道も、大会で見るのは初めてで
(稽古の場でしか見たことがない)
エーク(船を漕ぐ櫂)や鎌や斧といった農具などを
使っての古武道。
見たこともない、武具を使っての形、面白くて、釘付けです。
道具を持っているのに、のびのびとして、一体感があり、
動き回るというか、歩き回るというか、
「居つかない」感じが、
「形」と言っても「形」にとどまらないような・・・
よかった。
見たこともない「動物チック」な動きも、
中国の流れを汲んでいるようで、よかった。
(まだ、勉強できていない、私の主観です)
「空手の形」も、ヤマトに渡り作られた「指定型」
ではなく「伝統形」にこだわった
「全琉空手古武道選手権大会」という大会で、
もう24回(24年)にもなるそうです。
同じ流派でも、那覇と中部では、
またちょっと形も違う様子・・・
私は、昨年は、海女取材が始まっていて、県外にいて、
欠場となり、今回初めて、の体験ですが、
いやぁ〜空手を通じて沖縄の文化・歴史を感じられます。
もっと知りたい、という知識欲もどんどん湧き上がってきます。
・・・結果は、表彰台に立つことはできませんでしたが、
点数制だったので、3位の人との点数の違いを
知ることができ、
全体の中での自分の位置が、ぼんやりとでも見えたのが、
嬉しい。
(トーナメント制だと、対戦相手=運、で決まってしまい、
自分の実力がまるで見えない)
次なる目標を立てることができる貴重な機会となりました。
継続は力なり、で頑張ります。
「競争すること」「がんばること」が、良くないことのように、
言われること、時々、耳にしますが・・・
心身に負荷をかけることも必要で、
何かを習得しようとする努力を後押ししてくれる大切なきっかけ
「勝敗」。
諸先輩方との距離感を詰める方法・・・
いやいや、早く上達する方法、といった方が正しいかな?
考えることは、それをより理解しようとすること。
勝ち負けは、結果であり、
その「過程」が大切、と子供に教えることに間違いはなく、
私自身はすがすがしい気持ちなのですが、
それは、自分の人生の勝負どころが、
明確になってきたからなのかな、とも、ちょっと感じます。
もちろん、空手も本気習得し、琉球を知りたい。
・・・でもそれを表現したい・・・
若い頃の、私の不安定感がなくなったのは、
そういったことがわかってきたからなのかな?と
息子ら(子供ら)は、
勝ち負けでお尻を叩かれ頑張れる子は、
それで良いのですが、
そういうことに全く興味がない子は、
どうやったら、走らすことができるのか。
いや、走らなくても、歩いてくれれば良いのですがね。・・・
これは、空手に限らず、で、何事にもですが、
日常である、学校での勉強とか、
「興味あることしか頑張れない子供」のリードが
まるでわかりません。
そういえば、私がそうだった。
その時が来ないと、やれない。
・・・う〜ん、諦めることも必要なのか。・・・
自分以外の人間は、難しいですね。
親子であっても。
人生、日々、道場外の腕試しです・・・
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